残念ですがはじめから“いくら”と明確にお答えすることはできないのです。ですが、費用はオーナー様からすればもっとも気にかかること。早い段階で正確な費用を提示してほしいと思われるのはごもっともなことです。
こちらでは、店舗づくりの費用の内訳、お見積書の詳細などについてわかりやすくご説明します。店舗づくりの費用について少しでもご理解いただければ幸いです。
店舗づくりの費用の内訳は以下になります。内装工事には、設備機器の設置などの店舗内部の工事だけでなく、看板の設置などの外装の工事も含まれます。費用は、物件の状況や業種業態・規模、グレードなどを踏まえ、想定坪単価や事業費から逆算することで目安を立てます。
当社では、「明朗会計」をモットーとしてわかりやすいお見積もりをご提示しています。「○○一式」という漠然としたお見積もり、あるいは記載が細かく複雑でわかりにくいお見積もりではなく、オーナー様の視点に立って、内容を取捨選択して簡潔明瞭に記載したお見積もりを作成。お見積もり内容と当社スタッフからの説明で、十分にご理解・ご納得いただけるものにしています。
当社では、はじめに概算のお見積もりをご提出し、設計後にさらに詳細なお見積もりをご提出しています。その詳細は以下になります。
1.概算見積
事業計画を立てる初期段階に、内装工事費がどのくらいかかるのかを、当社の実績や経験値、目標とするグレード、標準的な坪単価などを参考に算出。この段階では設計図ができていませんので、図面をもとに工事内容を拾い上げた正確なお見積もりはお出しできません。概算のお見積もりで予算内で収まることの見込みを立てたうえで設計をスタートします。設計はご予算内で納める仕様にします。
2.設計図から細かく積算した見積書
コストコントロールを意識しながら予算内に収まる設計図を作成した後に、詳細なお見積もりをご提出します。途中で想定していなかった工事が必要となった場合、その都度お見積書を作成し調整します。最終的に設計図とお見積書とが一致してからご契約となります。
3.別途見積
当社がお受けする工事以外のもの。オーナー様が直接買付ける機器や備品、防災設備工事やNTTに直接申込む電話工事などが該当します。
【内装工事の見積項目の説明】
下記が当社がお出しするお見積書の項目です。クロス、タイルなどの面積はm2単位、巾・長さなどはm単位で表示します。什器などは、台、箇所などの単位を用いたり、一式などで工事金額をあらわします。おおむね工程に順じて記載されます。大きくは「内装仕上げ工事」と「設備工事」とに分類されます。
【主な項目】
1.仮設工事 | 養生・清掃や足場組み、搬出入、発注材処分(現場で出たゴミ) |
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2.解体工事 | 解体工事と、この工事で発生した解体材、不要材の産業廃棄物の処分 |
3.コンクリート・左官工事 | 床のコンクリート打設やブロック積み、塗り壁仕上げや各所下地補修など湿式工法による仕上げ工事 |
4.防水工事 | 水廻りなどに施工し、下階への漏水を防いだりする工事 |
5.LGS・ボード工事 | ビル内の店舗の場合、天井、壁などの不燃化対策のために、鋼製下地材(LGS)とプラスターボード(P・B)下地工事。 |
6.タイル・石工事 | 床や壁などの仕上げ |
7.木工事 | 下地工事や、装飾物、ドア枠などの木を使う工事 |
8.鋼製建具工事 | アルミサッシやスチールドア、シャッターなどの金属製の建具類の工事 |
9.木製建具工事 | 室内の出入り口のドアや襖などの建具工事 |
10.ガラス工事 | 建具に入れるガラスや、装飾用のガラス・鏡などの工事 |
11.塗装工事 | 壁・天井などの仕上げや木部の仕上げなど |
12.内装仕上げ工事 | クロス貼りや床のシート貼り、畳など表層的な仕上げの工事 |
13.什器工事 | カウンターや収納棚などのオリジナル仕様で制作する固定什器 |
14.家具工事 | 椅子やテーブルなどの規格製品の家具 |
15.サイン工事 | 店舗内外部の看板や各種の表示物などの工事 |
16.電気設備工事 | 照明器具やコンセント、電話・BGM関連など電気に関する工事 |
17.空調設備工事 | エアコンや換気扇・厨房のフードなど空調に関する工事 |
18.給排水衛生設備工事 | 給水・給湯、排水などの配管工事などと便器などの衛生器具の取り付け |
19.ガス設備工事 | ガスの配管工事とガス器具の接続 |
20.防災設備工事 | 消防法で定められた煙感知器やスプリンクラーなどを設置する工事 |
21.厨房器具 | (飲食店の場合)厨房器具メーカー製品 |
22.諸経費 | 現場の管理人件費や工事に必要な現場への交通費や通信費、会社一般管理費など ※設計・施工一貫請負の場合には、設計費として計上する場合もあります。 |